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傷だらけのこだまクン

こだまクンが仕事仲間のおじさんと飲みに行きました。いつも帰りはいぷがお迎えに行くので、その日も「迎えに来てくれるかのぅ」と電話があったので駅まで行ったんだけど、待てど暮らせど姿が見えません。どうしたのかと思ってケータイに電話しても出ないし、いぷは心配になりました。何回かかけ続けたらやっと出ました。

「こだまクン、今どこにいるの?!ずっと駅で待ってるんだよ」

「◇☓▲◯◎▼・・・・・どこかのぅ、ここは、、、わかんないんだよう」

「何言ってるの?家に向かって歩いてるの?そこどこ?!」

「わかんないよう・・・・・まったくわからないよう・・・◇☓▲◯◎▼・・・・・(ガチャ ツーツー)」

「もっ、もしもしっ?!こだまクン?!」

それから数時間、いぷは車で周辺を探しまわりました。寒いしどこかで野垂れ死にしてるんじゃないかと心配で泣きそうになりながら探しました。

いぷのお迎え

ケータイにかけても出ないし、そのうちにいぷのケータイの電池が無くなりそうだったのでいったんおうちに帰りました。探し疲れて疲れちゃってウトウトしかけた時にこだまクンから電話。

「こだまクン?!今、どこ?!」

「・・・・・・わかんないよう・・・」

だけど電話の奥から車が走っている音が聞こえます。

「住宅地だったらそのへんに書いてある住所何でもいいから言ってみて」

「・・・えーと、うーんと、◯◯市◯◯町◯◯番地、、、、」

「わかった!そのへんにいて。今から行くからね」

10分後、歩き疲れて一歩も動けなくなって電柱にもたれかかっているこだまクンを発見。
しかも顔や手はキズだらけ。どうやら転んで植え込みに突っ込んだらしいよ。まったくバカだよ。

酔っぱらい

おうちに帰って、ブルブルと震えているからすぐシャワーを浴びさせて寝かせました。
翌朝、鏡を見て自分の顔にびっくりしていた様子だったけど、ひとつ間違えれば死んでいたよ!と怒ったら今回ばかりは反省しているみたいだよ。

「自分は酔っ払っても帰巣本能があるから大丈夫ってこの間自慢してたとこじゃん」

「でも方向感覚が狂ってるからダメなんだよう、、、」

それって意味ないじゃん。しばらくお酒は控えようね。

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